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2020年10月3日

軽いくも膜下出血なのに障害が残る理由

2020  9月  カナダ


動脈瘤性のくも膜下出血(aSAH)では重症度の低い患者は回復が良いと考えられるが、そうではない患者もいる。

そこで、重症でないのに回復不良になる aSAH患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。



薬剤試験(CONSCIOUS-1トライアル)のデータを用いて、

aSAHのうちWFNSグレードⅠまたはⅡの重症度の低い患者301人を対象とした。

12週間後に、mRSが2より大きい回復不良患者の予測因子を解析したところ、



次のことがわかった。

・67人(22%)が回復不良だった。

・入院時収縮期血圧と女性であることが回復不良の予測因子だった。

・さらに改善可能な予測因子として、遅発性脳虚血、最高体温の上昇、呼吸器系合併症、頭蓋内出血合併症、が挙げられた。


症状の軽いくも膜下出血患者の5人に1人は機能回復が悪かった。入院時の収縮期血圧、遅発性脳虚血、頭蓋内出血の合併症がおもな予測因子だった、


というおはなし。
入院時血圧と回復不良のくも膜下出血


感想:

くも膜下出血は認識されていないだけで実は桁違いにおおく起きている。

ほとんどのケースでは頭痛しか症状がないので我慢しているうちに自然に治る。

軽症なのに病院にゆくと効果のあきらかでない手術の対象になり合併症リスクを負う。

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