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2020年10月6日

Neurology誌:脳内出血の部位別のリスク因子

2020  9月  オランダ


脳内出血の致命率は高く、1ヶ月後 40%、12ヶ月後 61%という報告がある。

脳内出血についてのこれまでのレビューやメタアナリシスでは、出血部位ごとにリスク因子との関連を検討した報告は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。



脳内出血患者100人以上を対象とした関連調査のうち2019年6月までの報告を厳選して、メタアナリシスを試みた。



次のことがわかった。

・脳内出血患者26174人(脳葉(lobar)型9141人、非脳葉(non-lobar)型17033人)を含む42件の研究を対象とした。

・非脳葉型のリスク因子は高血圧(RR 4.25)、糖尿病、男性、過剰アルコール摂取、低体重、黒人、ヒスパニック、であった。

・脳葉型のリスク因子は高血圧(RR 1.83)のみだった。

・喫煙、高コレステロール血症、肥満は脳葉型 非脳葉型のいずれにも関連していなかった。


高血圧は非脳葉型と脳葉型の共通のリスク因子であった。糖尿病、男性、アルコール過剰摂取、低体重、黒人 ヒスパニック、は非脳葉型にのみ関連していた。したがって、非脳葉型を「高血圧性脳内出血」と呼ぶのは適切ではない、


というおはなし。
脳内出血

感想:

それでも高血圧への感度は倍だから「高血圧性」ではあるんだよな。

脳葉(lobar)型は、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、の皮質 皮質下を含む範囲で、
非脳葉(non-lobar)型は、基底核、視床、脳室、脳幹、小脳、での深部出血を指す。




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