元2020 9月 日本
高齢者のくも膜下出血で、重症な場合での長期の回復可能性についての報告は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
2012-2018の埼玉医科大学国際医療センターでの動脈瘤性くも膜下出血でWFNSグレードⅣおよびⅤのうち、
動脈瘤治療(クリップやコイル)を受けた患者の記録から3ヶ月後と12ヶ月後の回復度を評価した。
次のことがわかった。
・mRS0-3の回復良好者の割合は3ヶ月から12ヶ月後にかけて増加した。・脳内出血がないことは3ヶ月後の回復良好のあきらかな予測因子であった。・遅発性脳虚血がないことと、血清ナトリウム濃度の変動が小さいことは12ヶ月後にかけての回復良好の有意な予測因子であった。
重症くも膜下出血の高齢者の長期の良好回復には遅発性脳虚血がないことと、血清ナトリウム値の変動が小さいことが関連していた。脳内出血の有無は長期回復には関連していなかった、
というおはなし。
感想:
くも膜下出血の重症度って、あんまりあてにならない印象。ダメそうだったひとがいつのまにか元気になってる。