元2020 10月 中国
脳卒中患者への12週間の在宅テレリハビリテーションの効果をMRIでの解析もふくめてくわしく検証してみたそうな。
脳卒中で片麻痺の患者52名について、運動訓練を
在宅のテレリハビリテーション群と、
外来での従来型のリハビリテーション群にランダムに割り付けた。
上下肢の運動機能と、両側運動野間の安静時機能結合性および灰白質体積、皮質脊髄路の健全性をMRIから評価した。
次のようになった。
・従来型リハビリ群とくらべてテレリハビリ群では運動機能FMAスコアに有意な改善がみられ、・左右の運動野間の機能結合性にも有意な増加が認められた。・この機能結合性の変化は、テレリハビリ群のFMAスコアの変化とあきらかな正の相関をしめした。
脳卒中片麻痺患者への在宅でのテレリハビリは従来型リハビリよりも運動機能の改善がすぐれていた。さらに運動野間の機能結合性の向上を伴うものであった。これはクラスⅡのエビデンスに相当する、
というおはなし。
感想:
特殊手技をもった専門家が施術するという設定を長年売りにしてきたのに、モニター越しのほうがマシなことがわかってしまった。
テレワークといっしょで、フェイス・トゥ・フェイスである必要などなく、通勤(通院)時間がないぶん脳にゆとりができて生産性が向上する。