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2020年10月28日

社会的貧困と1年生存率

2020  10月  フランス


社会的貧困(Social deprivation)は脳卒中後の回復に影響を及ぼすことが考えられるが、脳卒中の種類や関連因子を多面的に評価した研究はすくないのでくわしくしらべてみたそうな。



フランス6箇所の病院の脳梗塞患者1312人と脳内出血患者228人について、

EPICES スコア質問表をもちいて社会的貧困度を評価した。

EPICESは、配偶者や健康保険の有無、経済状態、家族サポート、余暇活動、等についての11の質問からなり、スコア30以上を社会的貧困状態とした。

90日後、12ヶ月後の生存率との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・53.2%が社会的貧困状態であった。

・脳梗塞では社会的貧困者のほうが非貧困者よりも12ヶ月後の死亡率が高かったが、

・90日以内については死亡率と貧困状態との関連は認められなかった。

・脳内出血患者では12ヶ月後の死亡率に貧困状態との関連は認められなかった。


社会的貧困は脳梗塞患者においてのみ早期(90日以内)ではなく12ヶ月後の死亡率と関連していた、


というおはなし。
社会的貧困と脳梗塞生存率



感想:

貧困の影響はすぐにはでないけど、徐々に現れてくるってこと。




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