元2020 11月 カナダ
脳梗塞はがんの合併症として一般的であり、不顕性がんの最初の症状として現れることもある。
がん特有の血液の凝固亢進と炎症がその原因と考えられている。
しかし脳梗塞後のがん検診の必要性については考えた方が一貫していないので、これまでの研究をまとめてみたそうな。
1980-2019年の脳梗塞後の悪性腫瘍や骨髄増殖性腫瘍を報告する論文を検索 厳選し、システマティックレビューとメタアナリシスをこころみた。
次のことがわかった。
・51の論文を対象とした。・脳梗塞後1年間にがんが発生する頻度は1000人あたり13.6人で、塞栓源不明の脳梗塞に限定した研究では62.0人、がん検診をおこなった研究では39.2人だった。・脳卒中後のがんの発生率は、脳卒中のない人に比べて高かった。・ほとんどの症例は脳卒中後の最初の数ヶ月間に診断された。・がんのいくつかの予測因子が同定された。たとえば、高齢、喫煙、複数血管域にまたがる梗塞、C反応性蛋白とD-ダイマーの上昇がみられた。
脳梗塞後のがんの発生率は低かったが、塞栓源不明の梗塞やがん検診のあとでは高かった。脳卒中後のがん発生率は過小評価されている可能性がある。いくつかの予測因子によりがん検診の効率を高めることができるかも、、、
というおはなし。
感想:
なんで脳梗塞になったのかよくわからない人は積極的に探すとがんが見つかるよ、ってこと。
