元2020 12月 アメリカ
SARS-CoV-2ウイルスは、感染するとほとんどの臓器に影響する。
しかし神経系への影響についてはよくわかっていない。そこで、COVID-19で入院時の神経症状と死亡リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
SARS-CoV-2感染が確認された患者581人について、神経症状と脳画像を、神経症状のないCOVID-19患者と比較した。
神経症状にしたがい4つのパターン(急性脳卒中、けいれん発作、せん妄、COVID-19の症状)に分類した。
これらと院内死亡率との関連を解析した。
次のことがわかった。
・SARS-CoV-2感染が確認された4711人が6週間にニューヨーク市内の1医療機関に入院した。・このうち581人(12%)には画像診断を行うに十分な懸念のある神経症状が認められた。・これらの患者を、同期間に入院した年齢および重症度のマッチする神経症状のないCOVID-19患者1743人と比較した。・せん妄(altered mentation)のある258人または画像上で脳卒中の確認された55人は、対照群にくらべ有意に死亡リスクが高かった。
COVID-19で入院時のせん妄は院内死亡の独立したリスク因子であり、脳卒中も同様だった、
というおはなし。
感想:
ほとんどは肺炎をしめす呼吸器症状なんだけど、メンタルに影響がおよんだ場合にはあぶない、ってこと。
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