元2020 12月 ルーマニア
脳内出血は脳卒中のなかでもっとも重篤なタイプである。
その血腫を外科的に取り除く手術の有効性についてはいまだ議論の余地がある。
そこで、脳内出血で外科治療もしくは内科治療を受けた患者の30日後死亡率をくらべてみたそうな。
2017-2019年の脳内出血患者174人について、GCSスコア、年齢、出血部位と量、30日後死亡率、および外科治療、内科治療との関連を解析した。
次のことがわかった。
・手術基準を満たした136人のうち、65人が手術を受け、71人は内科治療を受けた。・年齢と出血部位は死亡率に影響しなかった。・全体として手術によって死亡率が改善されたわけではなかったが、・GCSスコア10以上、血腫量30-50mLの患者に限定すると手術後の死亡率が有意に低かった。
手術により頭蓋内圧の低下が達成できたにもかかわらず、死亡率改善がみられたのはGCSスコア10以上で血腫量30-50mLの患者のみであった、
というおはなし。
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