元2021 2月 中国
脳内出血は脳卒中全体の10-15%を占め死亡率が高い。
肥満は脳卒中のリスク因子のひとつではあるが、肥満であることが生存上のアドバンテージになるという「肥満パラドックス」も報告されている。
肥満の評価にはBMIがよく用いられる。いくつかの研究では首周囲長(Neck Circumference)がシンプルでかつ安定した指標として用いられている。
そこで、脳内出血の予後と首周囲長との関連をくわしくしらべてみたそうな。
脳内出血患者312人について、6ヶ月後のmRSスコアと首周囲長との関連をROC解析した。
次のようになった。
・6ヶ月後に機能的転帰不良(mRS 3以上)の患者は、首周囲長が長く、血腫がおおきく、白血球数がおおく、高血糖で、GCSスコアが低かった。・首周囲長は6ヶ月後の転帰不良の独立した予測因子だった。・ROC解析で、首周囲長がカットオフ値39cmを超える群の転帰不良割合は63%、39cmを下回っている群のそれは55%だった。