元2021 3月 中国
脳卒中後の運動リハビリテーション方法を開発してゆくうえで、小児脳梗塞での神経可塑性と運動機能回復の知見は重要である。
そこで、小児脳梗塞患者のうち回復の良かった者と片麻痺の残った者、および健常者とで脳の機能的結合性をくらべてみたそうな。
脳梗塞の発症から2年以上経つ16歳以上の18人で、
内訳は上肢に感覚運動障害の残らなかった回復良好者9人と片麻痺の9人、
および年齢性別のマッチする健常者18人について、
・シングルパルスのTMSによる皮質脊髄路の確認、
・安静時fMRIによる機能的結合性評価、
をおこなった。
次のことがわかった。
・皮質脊髄路は患者および健常者ともに反対側を走行していた。・片麻痺の残る患者は回復良好者や健常者にくらべて脳半球「間」の結合度が低かった。・回復良好者は健常者にくらべて、非損傷脳半球「内」の結合度が高かった。
小児脳梗塞患者の研究から、運動回復は半球間および半球内ネットワークの機能的結合度の高さと関連していると考えられた。安静時の機能的結合性評価からリハビリ成果を予測できるかも、、
というおはなし。
感想:
この検査は、MRIで寝てるだけ ボタン一発ですぐわかる。