元2021 3月 中国
脳内出血は脳卒中全体の26%を占めるという。
いっぽう脱水状態は脳梗塞の予後の悪化と関連がある。
脳内出血患者における入院時の脱水の頻度と、院内死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
中国の2015-2019年の脳内出血患者記録を解析した。
腎臓に異常がない場合、血中尿素窒素(BUN)とクレアチニン(CR)との比(BUN/CR)が15以上をもって「脱水」と考えることができる。
次のようになった。
・脳内出血の84043人が対象となった。・彼らの平均年齢は63、37.5%は女性だった。・入院時のBUN/CRにもとずき、70.4%が脱水群とされた。・脱水群は非脱水群よりも院内死亡率が13%低かった。・65歳未満に限定すると、脱水群の院内死亡率は19%低かった。
入院時に脱水状態にあった65歳未満の脳内出血患者の院内死亡率は、あきらかに低かった、
というおはなし。
感想:
脱水気味で血液の粘度が高い状態にあると、脳内出血しても血腫がおおきくなりにくい、浮腫がおきにくい、頭蓋内圧があがりにくい、といった良い点があるという。
いっぽうで、脱水だと脳梗塞になりやすいし、抗凝固薬飲んでるひとは薬の濃度があがって出血しやすくなる↓。
