元2021 3月 韓国
救急センターを訪れる患者のうち「めまい」が主訴のケースはおよそ5%ある。
急性のめまいのおおくは良性であるが、わずかながら脳卒中の可能性もある。
めまいの他に神経症状がない場合の脳卒中の診断は困難で、誤診の可能性が高くなる。MRIはコストとアクセスの問題がある。
そこで、神経障害がなく唯一の症状がめまいである患者が、実は脳卒中であるときのリスク因子についてくわしくしらべてみたそうな。
2019-2020年に救急センターをめまいが主訴で受診した患者2215人の記録を解析した。
次のようになった。
・めまいの原因がわかっているケースを除いた1239人の記録を対象とした。・1239人のうち55人(4.5%)に急性脳卒中が確認された。そのうち96.3%は脳梗塞で、29.1%に小脳へのダメージがみられた。・脳血管障害の既往と65歳以上であることが急性脳卒中を予測する独立したリスク因子だった。・これら2つの因子の組み合わせは単独の場合よりも高い特異度(94.26%)を示した。
めまいを唯一の症状とする救急患者のうち、脳血管障害の既往があって65歳以上の患者は、ほぼまちがいなく脳梗塞である、
というおはなし。
感想:
脳卒中になる何年もまえから、
通勤ルートの1つに徒歩で通過するたびに強いめまいに襲われる1メートルくらいの狭いスポットがあって、毎回毎回とても不思議に思っていた。
そして脳卒中で力尽きて倒れた場所が、ふだんは乗り降りしない地下鉄駅のホームで、いつもめまいに襲われるそのスポットのちょうど真下だった。
のちに2-3回そのスポットを訪れたけれど、あれ以来めまいは感じていない。
じぶんにとってめまいの思い出はこれだけ。
