元2021 3月 中国
握力はかんたんに測定できるバイオマーカーである。
握力と脳卒中についての研究は病後の回復についてのものがおおく、脳卒中の有病率や発症率との関連については研究がすくないので、くわしくしらべてみたそうな。
2011年に中国の45歳以上の8871人を2015年まで脳卒中の発生をフォローした。
利き手の握力が、
男性26kg未満、女性16kg未満を「弱い」に、
男性26kg以上、女性16kg以上を「正常」として分類した。
この間の握力変化との関連を解析した。
次のことがわかった。
・握力と脳卒中有病率の関連は有意だった。・もとの握力が「弱い」は 脳卒中発症リスクが有意に高く「正常」にくらべて1.83倍だった。・フォロー期間中に112人が脳卒中になった。・フォロー期間中に握力が、正常を保った群にくらべ、弱い→弱い、または 正常→弱い と変化した群の脳卒中発症リスクはそれぞれ 4.1倍、2.7倍だった。