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2021年7月29日

Stroke誌:ワクチンで血小板減少症から脳静脈血栓症

2021  7月  アメリカ


重症コロナウイルス疾患COVID-19により、すでに300万人以上が亡くなっている。

COVID-19患者は血栓性合併症のリスクが高く、患者の3分の1が心筋梗塞を発症し、15-30%が静脈血栓塞栓症を、1-5%が脳梗塞を発症することが報告されている。

これらの合併症により死亡率は季節性インフルエンザの3倍となっている。

そして現在、5つのワクチンが緊急使用を認められている。

これらワクチンのうち2つで、まれな血栓性の合併症が報告されているのでまとめてみたそうな。



・2021年春、2つのコロナワクチン ChAdOx1(アストラゼネカ)およびAd26.COV2.S(ジョンソン&ジョンソン)で静脈血栓症が報告され、いくつかの国で一時使用停止になった。

・Ad26.COV2.Sワクチン接種者798万人のうち17人で脳静脈および脾静脈での血栓症が報告された。また、ChAdOx1ワクチンの接種者3500万人のうち169人で脳静脈血栓症が発生した。

・これらの副作用は、抗血小板第4因子と関連があるとされ、ワクチン誘導性免疫性血小板減少症ともよばれている。

・これはヘパリン誘導性の血小板減少症とはことなり、ChAdOx1接種者の15万人に1人、Ad26.COV.2接種者の47万人に1人の割合で起き、死亡率は20-30%と報告されている。

・これらの合併症の早期発見には、抗血小板第4因子抗体の検査が必要で、

・治療には、免疫グロブリンの静注、血漿交換、非ヘパリン系抗凝固療法が推奨される。

・脳静脈血栓症の場合には、静脈うっ血をモニターし、治療する必要がある。

・現時点では、これらワクチンによる社会へのメリットは、副作用のリスクをおおきく上回っていると考えられる。

・50歳未満の若い女性でのCOVID-19リスクは比較的低いので、別のワクチンを選べるならそうするとよい。


ワクチンが市場に出回ったあとの観察研究は、血小板減少症のさらなる症例やその他の副作用をフォローするために重要である、


というおはなし。
脳静脈血栓塞栓症とワクチン


感想:

さいきんワクチン陰謀論にすっかり洗脳されていて、

どんなに危険性が小さいかをアピールされても1ミリもアタマに入ってこなくなってしまった。

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おまけ:



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