元2021 9月 アメリカ
動物実験では、脳卒中後に運動トレーニングの効果がでやすい特定の時期があることがわかっている。
このようなリハビリテーションに対して敏感な時期が、人間についても存在しうるものか よくわかっていないので ランダム化比較試験(CPASS)をやってみたそうな。
脳卒中患者72人について、
急性期群(30日以内) 16人、
亜急性期群(2-3ヶ月) 17人、
慢性期群 (6ヶ月以上)19人、
対照群(通常のリハビリのみ)20人、に分けて、
通常の運動リハビリテーションに加えて1回30分-3時間、計20時間の集中的な課題指向型訓練をおこなった。
1年後にアクションリサーチアームテスト(ARAT)で上肢機能を評価した。
次のことがわかった。
・通常リハビリのみの対照群に比べて、亜急性期群のARATスコアはあきらかに改善していた。・急性期群では小さいながらも有意な改善が見られた。・慢性期群では有意な改善は見られなかった。