元2025 2月 ドイツ
~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!
2025年2月10日
脳卒中の新比例回復則!マウス実験が示した驚きの90%回復
2025年1月27日
効果なし!?強化学習型リハビリが亜急性期で苦戦する理由
元2025 1月 スイス
2024年12月17日
リハビリが命を奪う!?超早期介入のリスクと現実
元2024 10月 中国
2024年7月16日
脳出血リハビリの真実:効果的な開始時期と超早期介入のリスクに迫る
元2024 6月 ポーランド
2023年7月9日
時間の無駄?:脳卒中患者がリハビリ病院で退屈する理由
元2023 7月 オーストラリア
2023年2月13日
Stroke誌:脳卒中のリハビリやってなかった
元2023 2月 アメリカ
2022年12月19日
早期リハビリには遠隔虚血コンディショニング
元2022 11月 中国
2021年9月27日
脳卒中リハビリに最適な時期があきらかに
元2021 9月 アメリカ
2021年9月25日
超早期リハビリと、ウルトラ早期リハビリの違いとは
元2021 8月 中国
2021年4月9日
リハビリを急いてはダメな理由
元2021 4月 日本
2020年11月10日
Neurology誌:早期リハビリで患者が亡くなるんよ
元
Fatal and Nonfatal Events Within 14 days After Early, Intensive Mobilization Poststroke
2020 11月 オーストラリア
2020年8月19日
重度脳損傷への早期上体起こし
元2020 8月 デンマーク
2020年8月3日
早期リハビリの個人データ メタアナリシス
元2020 7月 オーストラリア
2020年5月11日
上肢の高負荷トレーニングの効果
元
High-intensity arm resistance training does not lead to better outcomes than low-intensity resistance training in patients after subacute stroke: A randomized controlled trial
2020 5月 ドイツ
脳卒中患者での上肢の負荷トレーニングの強度別効果をくらべてみたそうな。
2020年3月2日
動物で早期リハビリ実験した結果、、、
元
An Animal Trial on the Optimal Time and Intensity of Exercise after Stroke
2020 2月 中国
運動は安全かつ経済的な脳卒中のリハビリ手段ではあるが、いつどのくらいの強度でおこなったら良いのかいまだよくわかっていない。
これをあきらかにするべく動物実験をこころみたそうな。
2019年9月20日
BMJ誌:亜急性期の体トレは効果ないうえに危険
元
Physical Fitness Training in Patients with Subacute Stroke (PHYS-STROKE)- multicentre, randomised controlled, endpoint blinded trial
2019 9月 ドイツ
トレッドミルをつかった体力トレーニング(physical fitness training)は脳卒中患者の神経可塑性をうながし歩行や日常生活動作を改善すると考えられている。
じっさいアメリカ心臓協会のガイドラインでは、
亜急性期に最大心拍数の55-80%の有酸素運動20-60分間を週に3-5セットおこなうことを勧めている。
しかし亜急性期の体力トレーニングの効果をしらべたこれまでのランダム化比較試験9件のうち実際に効果を示したものは2件のみだった。
そこで体力トレーニングの効果と安全性についてマルチセンター(PHYS-STROKE)トライアルできっちりとしらべてみたそうな。
ドイツ7箇所の施設にて、発症から5-45日
NIHSSスコア8前後の中程度以上に神経症状の重い脳卒中患者200人について、
体力トレーニング105人と
リラクゼーション95人 の2グループにわけた。
体力トレーニンググループは体重支持つきトレッドミル上を最大心拍数の50-60%で25分間歩かせる。
リラクゼーショングループでは心拍に影響のない強度での筋肉緊張を解くエクササイズを25分間おこなった。
両グループともにこれらを週に5回 x4週間継続した。
3ヶ月後の日常生活動作をバーセルインデックスで、最大歩行速度を10m歩行テストでしらべた。
有害事象もフォローした。
次のようになった。
・体力トレーニングはリラクゼーションにくらべ最大歩行速度のあきらかな向上はみられなかった。
・日常生活動作についても差はなかった。
・有害事象は 22 vs. 9件 で体力トレーニングにはっきりと多く、とくに転倒リスクが高かった。
亜急性期の体力トレーニングはまったく効果ないばかりか危険だった。ガイドラインを見直したほうがいい、
というおはなし。
感想:
急性期の運動は効果ないし危険、亜急性期も効果ないし危険。
脳卒中の早期リハビリはがんばる人がバカを見る↓。
Neurology誌:早期リハビリ 気休めにもならない
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
2019年8月7日
Neurology誌:早期リハビリ 気休めにもならない
元
Early mobilization and quality of life after stroke- Findings from AVERT
2019 7月 オーストラリア
早期リハビリテーションが脳卒中患者の生活の質にあたえる影響を、
2006-2015に56施設で国際的に行われたランダム化比較試験 A Very Early Rehabilitation Trial (AVERT) のデータをつかってくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢70.6、2104人の脳卒中患者を
通常ケアのみと、
通常ケア+24時間以内にベッドから出る訓練を始める、
の2グループにわけた。
生活の質は、4つのドメイン(自立生活、社会関係、身体機能、精神状態)について評価する assessment of Quality of Life 4D (AQoL-4D) をもちいて12ヶ月後をしらべた。
AQoL-4Dスコアは、0は死亡 1が完全に健康、を指す。
次のようになった。
・12ヶ月後のAQoL-4Dスコアの中央値は0.49 vs. 0.47でグループ間で有意な差はなかった。
・ドメインごとにみても同様に違いはなかった。
早期リハビリテーションは脳卒中患者の生活の質に影響しなかった、
というおはなし。
感想:
軽症な人が早くから動き回っていただけのことを訓練成果と勘違いしてうまれた「早期リハビリ」。
この数年でようやくおかしいことに気づいた模様↓。
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
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2019年5月29日
超早期リハビリの費用対効果
元
Economic evaluation of a phase III international randomised controlled trial of very early mobilisation after stroke (AVERT)
2019 5月 オーストラリア
脳卒中経験者の65%にはなんらかの障害がのこり日常生活に介助がひつようになるという。
脳卒中の回復をうながす方法として早期リハビリテーションが有効であるとながらく信じられてきた。
これをたしかめるべくおこなわれた臨床試験AVERTにはオーストラリア、イギリス、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアの58の病院が参加し、2104人の患者についてフェイズⅢまで調査がなされた。
その結果、24時間以内に開始する超早期リハビリテーションは3ヶ月後の回復度が通常ケアよりも悪化することがあきらかになった。
しかし12ヶ月後の効果とコストとの関係についてはまだわかっていなかったので、くわしく解析してみたそうな。
AVERTのデータから、急性期病院やリハビリ病院でかかったコスト、自宅やコミュニティでのコストを推定し、
回復度mRSスコアを0-2と3-6にわけて、
質調整生存年(QALYs:Quality Adjusted Life Years)を算出し超早期リハビリと通常ケアとを比較した。
次のようになった。
・超早期リハビリと通常ケアとではリソース利用とコストの量は等しかった。
・12ヶ月後の回復良好者の割合やQALYsにも差はなかった。
超早期リハビリは通常ケアにくらべて12ヶ月後の回復度、コスト、質調整生存年に違いはなかった。しかし3ヶ月後の回復度はあきらかに悪いので、費用対効果が良いとはいえず とても勧められない、
というおはなし。

感想:
AVERT関連↓記事。
Stroke誌:超早期リハビリと認知機能
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
2018年11月6日
Stroke誌:超早期リハビリと認知機能
元
Early Mobilization After Stroke Is Not Associated With Cognitive Outcome
2018 9月 オーストラリア
脳卒中のあとの認知障害や認知症はめずらしくない。
いっぱんに身体活動レベルが高いほど認知機能も良好であると考えられている。脳卒中患者についても同様の傾向がみられるという。
しかし早期リハビリの認知機能への影響はわかっていない。動物実験ではポジティブな報告があるものの、人間では脳循環を低下させ かえって認知機能を悪化させる可能性もある。
そこで、脳卒中患者への超早期リハビリと認知機能の関連をAVERT研究のデータからしらべてみたそうな。
56施設の脳卒中で、認知機能検査スコア(Montreal Cognitive Assessment)30以下の患者2104人について、
24時間以内にベッドから離床させ座位、立位、歩行などを行う「超早期リハビリ」と通常ケアのグループにわけた。
3ヶ月後の認知機能との関連を解析したところ、
次のようになった。
・年齢や脳卒中の重症度で調整したところ、3ヶ月後の認知機能スコアは超早期リハビリグループと通常ケアグループでまったく差がなかった。
脳卒中急性期の患者をできるだけ早い時期に動かしてみたものの、その後の認知機能にはなんの影響もなかった、
というおはなし。
感想:
超早期リハビリは「危険」という報告がおおいなか、認知機能が悪化しなかっただけマシ。
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ないほかにも↓
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2018年10月21日
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
元
Very early versus delayed mobilisation after stroke
2018 10月 イギリス
入院してまもない脳卒中患者の離床をうながして座位 立位 歩行訓練などを始める「超早期リハビリテーション」をすすめる臨床ガイドラインが世に存在しているが、その効果については結論がでていない。
これまでの研究をまとめてみたそうな。
19の医学データベースから信頼性の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者2958人を含む9の臨床試験がみつかった。
・超早期リハビリの平均開始時期は入院後18.5時間以内で、通常ケアでは33.3時間後だった。
・超早期リハビリグループではセラピー時間と活動量が通常ケアよりもおおかった。
・回復不良率 51% vs. 49%、死亡率 8.5% vs. 7% でいずれも超早期リハビリで高かった。
・超早期リハビリの入院期間は通常ケアよりも1日短かったが、エビデンスレベルは低かった。
入院した脳卒中患者に24時間以内の離床を勧める「超早期リハビリテーション」により死亡者と回復不良者はむしろ増えた。入院日数の短縮効果はせいぜい1日であり、そのエビデンスレベルは低かった、
というおはなし。

感想:
いったん信じ込んでしまったことをくつがえすのは大変なんだね。
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険ほかにも↓
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