元2021 9月 オーストリア
リノール酸、リノレン酸、など多価不飽和脂肪酸(PUFA)は加齢による認知機能の低下や脳の萎縮に関係していると考えられている。
さらに血液中の遊離したPUFAは血液脳関門を通過することができる。
そこで、オメガ3または6のPUFAと認知機能および脳構造との関連をくわしくしらべてみたそうな。
認知症や脳卒中の既往のない391人の高齢者の血液中の脂肪酸を分析した。
神経心理テストをおこない、記憶力、実行機能、視覚能力を計測した。
また、MRIをもちいて脳萎縮の程度を評価した。
次のことがわかった。
・血液中のオメガ6PUFA、特にリノール酸の濃度が高いほど、実行機能が有意に低かった。・オメガ3PUFAと認知機能とのあいだには有意な関連はなかった。・前頭葉の体積はオメガ6PUFA濃度が高いほど小さく、・オメガ3PUFA濃度が高いほど、側頭葉の体積がおおきかった。
血液中の多価不飽和脂肪酸が認知機能や脳構造に影響すると考えられた。とくに、前頭葉と側頭葉が敏感かも、
というおはなし。
感想:
天ぷらばかり食べてると、前頭葉が縮んで、仕事もできなくなる、ってことか。
けど、リノール酸もわるいことばかりではない。