元2021 9月 日本
脳卒中になりやすい高血圧ネズミに、菜種油(キャノーラ油)を与えると寿命が短くなることがわかっている。
また、不飽和脂肪酸でもあるキャノーラ油に水素を部分添加するとトランス脂肪酸となり、同様の寿命短縮がおきる。
しかし、水素を「完全添加」すると飽和脂肪酸になり、トランス脂肪酸の生成を回避できる。
そこで、高血圧ネズミに完全水素添加したキャノーラ油を与えたときの寿命をくわしくしらべてみたそうな。
完全水素添加キャノーラ油(FHCO),キャノーラ油(Can),ラード(Lrd),パーム油(Plm)、
のいずれかを混ぜて飼育した高血圧ネズミの体重、食物摂取量、寿命を記録した。
次のようになった。
・FHCO群の食物摂取量は、他の群にくらべて有意に増加した。・しかし、FHCO群の体重が有意に増えたわけではなかった。・寿命には大きく影響し、FHCO(180日以上)、次いでLrd(115日)、Plm(101日)、Can(94日)の順だった。・FHCO群はCan群にくらべて血清コレステロールが低く、収縮期血圧も低かった。・Can群では脳出血や腎機能障害がおきたが、FHCO群ではそれらの症状はまったくなかった。
完全水素添加により、キャノーラ油の毒性が低下し、高血圧ネズミの寿命が著しく延びた、
というおはなし。
感想:
上のグラフを見ておどろいた。紫ラインが横一直線。
完全水素添加キャノーラ油群は一匹も死んでいない。逆に素のキャノーラ油群は真っ先に死滅。
植物油が危ない、とはさいきんよく耳にしていた。
けど、完全水素添加にすると不老不死になるとは思わなかった。
では、完全水素添加油脂はどこで手に入るのか?
さいきんのマーガリンは、トランス脂肪酸対策として、ほとんどが完全水素添加型になっているようだ。
マーガリンは トランス脂肪酸もんだいで敬遠していたけど、食べたくなってきたよ。