元2022 1月 アメリカ
これまで脳梗塞の発症率はすべての年齢層において男性のほうが高いと考えられてきた。
しかしさいきん、18-45歳の若年女性のほうがリスクが高いとする報告があらわれだした。
確認するべく、これまでの研究のシステマチックレビューをこころみたそうな。
2008-2021年の関係する論文を厳選した。
データを統合し、年齢層を 35未満、35-45、45歳以上に分けて統計解析した。
次のことがわかった。
・若年成人の脳卒中発症率の性差についての研究が19件あった。・そのうち9つの研究では45歳以下での有意な性差は認められなかった。・3つの研究では 30-35歳では男性の脳梗塞発症率が高かった。・4つの研究では 35歳未満の脳梗塞発症率は女性が高かった。・これらを全体としてみると、35歳未満では 女性の脳梗塞発症率の比は男性の1.44倍だった。・35-45歳では有意な性差は認められなかった。
35歳未満の成人女性の脳梗塞は男性よりも44%おおかった、
というおはなし。
感想:
なぜなのかは不明。
50歳以下の患者は脳梗塞全体の15%に過ぎない。35歳以下だとさらに少ないから、サンプルも集まらず最近まで注目されなかった。