元2022 2月 中国
脳卒中後のけいれん発作は転帰の悪化をもたらす可能性もあり重要な問題である。
この予防に抗てんかん薬を用いることの是非はいまだあきらかでないので、最新知見をふくめてシステマチックレビューをこころみたそうな。
2021年3月までの、脳梗塞または脳出血後のけいれん発作予防に抗てんかん薬を用いる効果についてのランダム化比較試験を厳選した。
次のことがわかった。
・被験者856人を含む2つの研究がみつかった。・1つ目の臨床試験は、バルブロ酸についてで、72人の脳内出血を含んでいた。・しかしプラセボ群とけいれん発作リスクに差はなかった。・2つ目の臨床試験は、ジアゼパムをもちいたもので、脳梗塞784人を含んでいた。・前方循環系の梗塞で有効性が示唆されたが、全体としては日常使用を勧められるだけのエビデンスではなかった。・いずれの研究もバイアス リスクは低く、エビデンスの質は中程度と考えられた。
脳卒中後のけいれん発作の予防に、抗てんかん薬の使用を勧められるだけのエビデンスは存在していない、
というおはなし。
感想:
ふたつの薬の副作用をしらべたら「あたまがボーッとする」くらいのことしか書いてない。
効果がなくても副作用がたいしたことなさそうなので、なかなか良い薬とおもう。
