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2022年2月28日

Stroke誌:男女の老化スピードと脳梗塞年齢

2022  2月  スペイン


女性が脳卒中を発症する年齢時期は男性よりも遅い。

この背景メカニズムはわかっていない。

配列変化を伴わないDNAのメチル化割合の違いから生物学的年齢を推定することができ、これをエピジェネティッククロックと呼ぶ。

そこで、エピジェネティッククロックから脳卒中患者の男女の違いをくわしくしらべてみたそうな。



GRECOS研究とSEDMAN研究から得られた男女374人ぶんの脳梗塞患者の血液を解析対象とした。

HorvathおよびHannumによるエピジェネティック年齢推定法をもちいて男女を比較した。



次のようになった。

・生物学的老化の速さを示すEAA(Epigenetic age acceleration)値は、あきらかに女性が低く、男性が高かった。

・これらの違いは心原性脳塞栓症患者に特徴的だった。


脳卒中発症年齢の性差を生むメカニズムは、男性の老化が速いため早くに心臓に不調がおきて血栓が飛び脳に詰まるから、


というおはなし。
エピジェネティック老化と脳卒中


感想:

20年くらいまえに、コンビニの夜勤をしながら近所のゲノムセンターに通って、網膜芽細胞腫の一塩基多型探しとそのメチル化の有無をしらべるお手伝いをしていた。

「エピジェネティック」という言葉はそのころに知った思い出。



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