元2022 2月 フランス
前兆つき片頭痛は、脳梗塞の危険因子であり若年女性におおいことが知られている。
このメカニズムはあきらかになっていないが、微小塞栓が原因と考えられていて、その発生源としての卵円孔開存との関連報告がすでにいくつかある。
そこで、若年成人の潜因性（原因不明の）脳梗塞の卵円孔開存と前兆つき片頭痛との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2017-2019年の、18-54歳の急性脳梗塞患者すべての記録について、
次のことがわかった。
・潜因性脳梗塞が220人含まれ、そのうち20％が前兆つき片頭痛、15％が前兆のない片頭痛、63％が片頭痛なしだった。・卵円孔開存は、前兆つき片頭痛の約半数に、前兆のない片頭痛の3分の1に、片頭痛なしの4分の1にみられ、・前兆つき片頭痛はあきらかに卵円孔開存と関連があった。
若年者の原因不明の脳梗塞のうち、前兆つき片頭痛のある者の半数に卵円孔開存があった、
というおはなし。
感想：
卵円孔開存は健常者の25％に存在し、潜因性脳梗塞の50％にみられるという。
ありふれ過ぎててあんまり重要そうなテーマに思えなくてずっと無視してきた。