元2022 1月 中国
銅は人体とその機能に不可欠の元素である。体内に貯蔵ができないため、毎日摂取しなければならない。
銅のバランスが乱れると、神経障害やアルツハイマー病などを引き起こす可能性が報告されている。
しかし、銅と脳卒中リスクとの関連については研究ごとに相反する結果が得られているので、くわしくしらべてみたそうな。
2013-2018年のアメリカでの健康栄養調査NHANES研究の10550人のデータを使用した。
次のことがわかった。
・食事から摂る銅の量の中央値は1日1.072mgだった。・参加者の3.8%に脳卒中の既往があった。・銅摂取量のもっとも高い群はほとんど摂らない群にくらべて脳卒中リスクが有意に低かった。・とくに、女性、65歳未満、高血圧、喫煙者、糖尿病患者において銅の摂取による脳卒中予防効果がおおきかった。・銅摂取量と脳卒中リスクとの間にはL字型の非線形関係が示された。