元2022 5月 アメリカ
軽い認知障害にある者は脳卒中を発症する可能性が高いと考えられる。
しかし彼らへの集中的な血圧コントロール効果についてはよくわかっていないので、SPRINT試験のデータをつかってくわしくしらべてみたそうな。
収縮期血圧と脳卒中についての SPRINT(Systolic Blood Pressure Intervention Trial)試験から、
認知機能テストMontreal Cognitive Assessment スコアが19~25の軽度認知障害者について、
目標血圧120mmHg未満の集中コントロール群と、
目標血圧140mmHg未満の標準コントロール群を
フォローして脳卒中の発症との関連を解析した。
次のようになった。
・平均年齢68、5091人のうち3.8年前後のフォロー期間中に1.9%が脳梗塞または脳出血を発症した。・標準コントロール群の脳卒中発症率は2.3%で、・集中コントロール群のそれは1.5%だった。・年齢、性別、心房細動、糖尿病、喫煙などを調整したのちの集中コントロール群のリスクは0.65倍だった。
SPRINT試験では全被験者で血圧集中コントロールの脳卒中予防効果が示せたわけではなかったが、軽度認知障害者に限定すると120mmHg未満を目標にすることで脳卒中の発症率があきらかに低下した、
というおはなし。
感想:
がんばって血圧さげると脳卒中は防げるけど、認知障害がさらに進む↓。