元2021 12月 スロベニア
若年成人における脳梗塞原因の20%を頚部動脈解離が占めるという。
これまでの研究で、頚部動脈解離の危険因子として、
男性、片頭痛、高ホモシステイン血症、感染症、軽微な頚部外傷、若年、現在喫煙、白血球数の増加、血液凝固時間の短縮
が挙げられているいっぽう、
高コレステロール血症および過体重は保護的と考えられてきた。
高血圧との関連についてはどうか、くわしくしらべてみたそうな。
スロベニアのマリボル大学病院に入院した18-49歳の全患者データを解析した。
次のことがわかった。
・198件の脳梗塞があった。・頚部動脈解離は8.2%を占めていた。・解離のある患者は高血圧である可能性があきらかに低かった。・解離による脳梗塞患者の入院期間は、非解離群よりも有意に長かった。
頚部動脈解離は若年成人の脳梗塞の主要な原因の1つであり、高血圧だから解離するわけではなかった、
というおはなし。
感想:
脳卒中は血圧下げなきゃいけないって条件反射が出来上がってるから、こういう話をきくとエエッ?てなる。