元2022 7月 アメリカ
経済的に余裕がないために食料を安定的に入手できない状態を、Food Insecurity 「食料不安」という。
食料不安は脳卒中の再発予防に不可欠な健康的食生活を制限してしまうと考えられるので、この関連をくわしくしらべてみたそうな。
1999-2015年のアメリカ国民健康栄養調査のデータを用いて、
食料不安の割合と脳卒中の既往との関連、および経時的変化を解析した。
次のことがわかった。
・対象となった4824人のうち1877人が脳卒中の既往を自己申告した。・1999年から2015年に食料不安の割合は、脳卒中経験群では7.8%から42.1%に、・脳卒中の無い群では8%から17%になった。・年齢調整したのちの食料不安の割合は、脳卒中経験群で24%、脳卒中非経験群は11%だった。・脳卒中歴のある食料不安者の関連要因として、若年、低学歴、独身などが挙げられた。