元2022 7月 中国
脳卒中の危険因子は高血圧であり、その予防に減塩食が推奨されている。
ナトリウム摂取量のおよそ10%は食卓塩によってもたらされるという報告がある。
食卓塩は個人の自由裁量により使用量をコントロールできるので減塩により効果的であるとする考え方がある。
そこで、高血圧と食卓塩との関連を大規模にくわしくしらべてみたそうな。
米国民健康栄養調査NHANESデータベースをつかって、
食卓塩の使用の有無、その種類(通常塩、代替塩)、使用頻度、の情報と
高血圧、脳卒中歴との関連を解析した。
次のことがわかった。
・必要な情報の得られた15352人が対象となった。・通常塩の食卓塩使用者にくらべて、食卓塩に代替塩を使用する者の高血圧リスクは1.88倍、食卓塩が無い場合は1.30倍だった。・高血圧かつ脳卒中のリスクは、代替塩使用者では3.33倍、食卓塩が無い群では1.43倍だった。
食卓塩を使用しない、または食卓塩に代替塩を使用する者は、高血圧と脳卒中になりやすい、
というおはなし。
感想:
こういうこと↓らしい、
* 代替塩は味がおかしいので、ついついふつうの塩分も加えることになりナトリウム総量が増えてしまう。
* 減塩のし過ぎは塩分感受性を高め、わずかな塩で血圧が高くなる者がいる。
* 塩分不足が続くと濃い味の市販食品をおおく摂るようになる。
これらの問題は、食事テーブルに普通の塩が入った瓶を置くことで解決できるってこと。
目からウロコだわ。
