元2022 7月 ポルトガル
時間知覚の評価は、明示的または暗示的タイミングを必要とする課題に分けられる。
たとえば前者はリズムを覚えてそれを再現する、後者は車が近づく状況で道路を渡って安全かどうかを判断する、といった能力に関係する。
パーキンソン病、統合失調症、うつ病、自閉症、ADHDなどの神経精神疾患において時間知覚の障害が数多く報告されているが、
脳卒中患者については研究が少ないのでシステマチックレビューをこころみたそうな。
2020年までの脳卒中と時間知覚に関係する文献を抽出してデータを分析した。
次のことがわかった。
・418人の脳卒中患者をふくむ27の論文がみつかった。・ほとんどの論文が脳梗塞を対象とし、・発症後2ヶ月から7年の間に評価したものだった。・時間知覚では、時間経過を秒単位で過小評価するばあいが最も多く41.7%を占めた。・27.8%は時間間隔を過大評価し、・22.2%が時間間隔比較の障害を示した。・関連する病変部位は、視床、島、基底核、前頭前野、頭頂葉、小脳と広範囲におよんだ。
脳卒中後の時間知覚の変化は、時間間隔の過小評価がもっともおおかった、
というおはなし。
感想:
時間を感じる異常についてはおおいに関心がある。
きのうこのブログを始めたと思っていたら、いつの間にか12年以上経っていた。
タイムトラベルか!?、って思うことがある。