元2022 10月 中国
脂質代謝は心血管系の健康に関連すると考えられているいっぽう、
脳は体内でもっともおおくのコレステロールを含む臓器であり、コレステロールは脳の活動に重要である。
血液中のコレステロールと認知機能との関係についてはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
2011-2014年におこなわれた全米健康栄養調査(NHANES)の60歳以上で脳卒中歴のない男女について、
総コレステロールと以下の4種類の認知機能テストスコアとの関連を解析した。
Consortium to Establish a Registry for Alzheimer’s Disease (CERAD)test
and delayed recall test
animal fluency(AFT)test
digit symbol substitution test (DSST)
次のようになった。
・女性1309人、男性1272人が対象となった。・総コレステロールが高いほど認知機能スコアが高く、とくに女性のDSSTとAFTが有意に関連していた。・この関連は、年齢、人種、喫煙、教育歴などを調整しても有意だった。・しかし男性ではこの関連は有意ではなかった。