元2022 11月 フィンランド
脳動脈瘤の壁には歯周病菌に由来するDNAの存在が報告されている。
そこでう蝕(虫歯)もまた脳動脈瘤に関連するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。
2つの大学病院での未破裂脳動脈瘤または動脈瘤性くも膜下出血の患者166人の口腔診察をおこなった。
条件のマッチする健常者と比較し、くも膜下出血の発生を13年間フォローした。
次のことがわかった。
・動脈瘤患者と対照群とで失った歯の本数に有意な差はなかった。・年齢、現在喫煙、重度の歯周炎は動脈瘤形成に有意に関連するいっぽう、・1-4本のう蝕の存在は動脈瘤が無いことと有意に関連していた。・重度歯周炎の存在はくも膜下出血発生リスクを上昇させたが、う蝕や歯の欠損はリスク上昇にならなかった。
重度の歯周炎とはことなり、う蝕は脳動脈瘤やくも膜下出血の発生をうながすものではなかった、
というおはなし。
感想:
虫歯が瘤にたいして予防的なのは、虫歯症状がでるとすぐに歯医者にかかるのでついでに歯周病を治療してもらえるからではないか、って言ってる。