元2022 12月 中国
脳卒中患者の移動能力評価にはおもに前進歩行速度がもちいられる。
機能回復が良好な患者についてはさらに難易度の高いテストをおこなうことで移動能力の障害をあきらかにできる。
後ろ歩きが移動性障害のスクリーニングに敏感であるとする報告があるが、判別のためのカットオフ速度はわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
脳卒中後にリハビリ入院した98人のうち、
10メートル以上の自立歩行のできる患者を対象とした。
前方および後方への歩行の、最大速度、快適速度、バランス能力などを測定した。
次のようになった。
・76人が高レベル可動性群、22人が低レベル可動性と判断された。・後方歩行における最大速度および快適速度のカットオフ値はそれぞれ、0.3m/s、0.27m/s となった。・これら2つのカットオフ値で移動性障害の判別能に有意な差はなかった。
後方歩行速度を秒速0.3メートル以上だせない脳卒中患者は移動能力に障害を有する可能性があきらかに高い、
というおはなし。
病院でムーンウォークを披露するマイケル医師
感想:
後方カメラを備えたヘッドマウントディスプレイがあれば安全に後ろ向き散歩ができていいのになぁ、とおもって検索してみたら後方スカウター付きバイクヘルメットがあった。
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