元2022 12月 中国
脳卒中後のうつ(PSD)患者の30%は抗うつ薬に反応しない。
いっぽう、うつ症状が同居人によって癒されるというエビデンスは増えている。
しかし同居させられた健常者への影響についてはよくわかっていないので、マウスをつかってうつが伝染するものかどうかくわしくしらべてみたそうな。
中大脳動脈閉塞と拘束ストレスを与えてうつ症状を誘発したPSDマウスを準備して、
健常マウスと4週間の同性間のペア飼育をおこなった。
次のようになった。
・健常マウス同士のペア飼育にくらべて、PSDマウスとのペア飼育群では、食欲の低下、運動量の減少、不動時間の増加、持久力の低下が、性差に関係なくみられた。・体重変化はオスのみで有意な減少をしめした。・ストレスホルモンのコルチコステロンは上昇し、血清中のオキシトシンは減少したが、・視床下部のオキシトシンmRNAは増加した。・また、血清中の「酪酸」が有意に減少していた。・さらに肝臓および腸の機能障害を示すいくつもの測定結果が得られた。
脳卒中後うつマウスとペアにされた健常マウスにはうつ様行動があらわれた。さらに短鎖脂肪酸の減少は肝臓や腸の障害による可能性がある、
というおはなし。
感想:
脳卒中経験者との生活は、めっちゃストレスになるってこと。