元2022 12月 シンガポール
LDLコレステロールは動脈硬化による血管リスクとは関連がないとする報告がある。
脂質パラメータと脳梗塞の血栓溶解治療後の転帰との関連についてもよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
2006-2018年に脳梗塞でtPA静脈血栓溶解治療を受けたすべての患者1004例を対象として、
入院時コレステロール値(TC、HDL、LDL)と90日後の転帰との関連を解析した。
次のことがわかった。
・HDLコレステロールが少ないと転帰不良(mRS3-6)となりやすかった。・HDL以外のコレステロールと治療後の脳出血はU字型の関連にあり、・とくにLDLコレステロールが低いと死亡率が有意に高かった。
血栓溶解治療を受けた脳梗塞患者について、HDLコレステロールが高いことは保護的に関連していた。いっぽうLDLコレステロールが低かった患者は治療後に脳出血を起こして死亡してしまいやすかった、
というおはなし。
LDLコレステロールを愛でる日本人女性