元2022 12月 アメリカ
安全性に懸念があるにもかかわらず、脳梗塞のあと予防的に抗てんかん薬が処方されることがある。
脳梗塞患者への早期抗てんかん薬投与による生存率への影響についての臨床試験はないので、くわしくしらべてみたそうな。
アメリカ心臓協会の脳卒中登録2014-2021年の重症の急性脳梗塞のうち、
過去3ヶ月間に抗てんかん薬の使用歴のない65歳以上の患者にたいして、
7日以内に抗てんかん薬を投与したばあいとしなかった場合の記録を比較した。
次のようになった。
・抗てんかん薬投与の151例と非投与の3020例が対象となった。・標準化後の30日死亡率は、1000人あたり投与群251人、非投与群120人で、その差は131人だった。・軽い脳梗塞の場合でも、死亡率は1000人あたり52人ぶん投与群が高かった。・65-74歳での死亡率の差は86人、75歳以上だと157人ぶん投与群が高かった。