元2023 1月 アメリカ
遅延神経改善(Delayed neurological improvement:DNI)は、脳梗塞の治療後に早期の神経学的回復が認められないにもかかわらず、およそ3ヶ月後にはほとんどもとどおりに改善している現象をいう。
このような患者の特徴についてはよくわかっていないので、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・3266人の患者を含む7件の研究を厳選した。・すべての研究でDNIの定義に異なる部分があったが、おおくは治療後24時間以内の神経症状(NIHSS)スコアに改善がない状態でかつ、治療後90日での転帰良好(mRS0-2)者という点で共通していた。・DNI患者は年齢が非DNI患者よりも6.30歳若かった。・心房細動や高血圧、糖尿病があるとDNIは起きにくかった。・男性、喫煙、血栓溶解療法、がDNIと中程度の関連があった。
脳梗塞後の早期に神経症状が改善しなかった患者が3ヶ月後には元通りになっている「遅延神経改善」現象は、定義のばらつきはあるものの、男性や喫煙者で起きやすかった、
というおはなし。
感想:
やっぱタバコは脳にいいのかもしれんね。
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