元2023 1月 日本
「サルコペニア」は筋力、骨格筋量、身体機能、が低下した状態をさす。
その原因の1つとして脳卒中があり、脳卒中まえおよび脳卒中あとのサルコペニアはいずれも臨床転帰に悪影響を及ぼすと考えられる。
そこで、脳卒中前後でのサルコペニア有病率をあきらかにするべく、システマチックレビューをこころみたそうな。
2010-2022年までの関係する査読付き論文を厳選した。
次のことがわかった。
・検索ヒットした1887件の研究から最終的に35件を抽出した。・35件の研究のうちうち32件91.4%がアジア人、26件81.3%が日本人患者が対象だった。・診断指標として、19件の研究が筋力と骨格筋量を用いていた。筋力、骨格筋量、身体機能を総合的に評価した研究は5件のみだった。・サルコペニアの有病率は、脳卒中発症前15.8%、発症後10日以内29.5%、発症10日-1ヶ月後では51.6%、となった。
感想:
嚥下障害でご飯たべられなくなってしまうことが理由の1つ。
そのほかに、脳卒中の障害を「筋肉の問題」にしたがっている職能団体がサルコペニアの過剰診断(overdiagnosis)をもたらしている、ともいってる。
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