元2023 2月 中国
頭蓋内動脈狭窄症(ICAS)はプラークの蓄積によって脳の血管が狭くなっている状態をさす。
とくに脳卒中の症状が出ている場合を、症候性ICASとよぶ。
ICASの治療には抗血小板薬をもちいる内科的治療と、カテーテルを操作してステントなどで血管を拡げる血管内治療とがある。
内科的治療にくわえて血管内治療をおこなうことが症候性ICAS患者の死亡やさらなる脳卒中を防ぐことになるのか、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。
2022年8月までの関係するランダム化比較試験を厳選し データを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・989人の患者を含む4つの研究がみつかった。・内科的治療のみにくらべて、血管内治療も組み合わせたときの短期の死亡または脳卒中(脳梗塞、脳出血)リスクは有意に高く、・長期的にも同様に死亡や脳卒中リスクが高かった。
頭蓋内動脈の狭窄により脳卒中症状を呈している患者への血管内治療の追加は、短長期的に死亡やさらなる脳卒中のリスクを上昇させることがあきらかになった、
というおはなし。
感想:
人の脳血管で下水管掃除ごっこをしないでもらいたい。