元2023 3月 アメリカ
脳卒中は高齢者の障害のおもな原因であり、ダメージを受けた神経を回復する方法がない。
人為的に脳卒中にした動物による実験から、骨髄由来のヒト間葉系幹細胞(hMSC)の移植が有望であることが示されているが、高齢の動物での実験は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
月齢20ヶ月の高齢マウスの中大脳動脈を閉塞して24時間後に100万個のhMSCを静脈注射した。
56日後までの感覚運動機能、認知機能、脳萎縮、神経新生、血管新生、オリゴデンドロサイトへの分化、を評価した。
次のようになった。
・幹細胞移植は脳萎縮を緩和せず、神経細胞の生存率を改善しなかった。・しかし移植を受けたマウスは、対照群にくらべて、オープンフィールド、ロータロッド、接着除去、新奇物体、モリス水迷路の各テストにおいてすぐれた神経行動学的パフォーマンスを示した。・幹細胞の移植は白質の健全性や、血管新生とオリゴデンドロサイト分化を促進したが、神経新生は進まなかった。・神経行動学的パフォーマンスとの脳修復および白質健全性との間に正の相関がみられた。
脳卒中後の骨髄由来ヒト間葉系幹細胞の移植は、微小血管の再生と白質の回復を促すメカニズムを介して、高齢脳卒中マウスの長期回復を改善すると考えられる、
というおはなし。
感想:
動物ではいつも成功するのに人間ではマダマダ↓。
がんができたり脳卒中起こす危険があるみたいだけど、コロワク打つことにくらべたらなんでもないとおもう↓。