元2023 3月 ブラジル
脳梗塞に起因する頭痛は軽視されがちであり、その特徴についての研究はすくない。
これまでの研究によると、その有病率は7.4-34%と推定でき、若年、椎骨動脈、皮質、の脳卒中でおきやすく、ラクナ梗塞ではその頻度は低いとされている。
圧迫されるような緊張型頭痛と拍動性頭痛がおおく、嘔吐、羞明、音過敏をともなうことがある。持続時間は心原性の脳梗塞がもっとも長い。
ブラジル850床の私立病院2017-2020年の全患者で、脳梗塞による頭痛の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
次のことがわかった。
・平均年齢68、221人の患者が対象になった。・脳梗塞の発症の24時間前から発症後7日間の頭痛の頻度は24.9%だった。・頭痛の持続時間の中央値は21時間で、神経症状(顔手口のしびれ)と同時に始まった場合が45.3%でもっともおおく、83%がゆるやかに頭痛が発症した。・頭痛の強さは中程度で45.3%が拍動性、53.6%は緊張型頭痛で、54.6%は両側性だった。・頭痛の既往のある場合と有意に関連していた。
脳梗塞に起因する頭痛は頻度が高く、ゆるやかに発症する。おもに両側性で、拍動性、中程度の強さであり、神経症状と同じくして起きる、
というおはなし。
感想:
脳梗塞や脳内出血では、手足の麻痺にびっくりで頭痛どころではない。
いっぽうくも膜下出血は基本的に突然の強い頭痛しかない。
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