元2023 5月 イスラエル
成人してからの高血圧は若年成人の脳卒中リスク因子として確立されており、その影響は高齢者の場合よりもさらに深刻である。
しかし思春期の高血圧と若年成人期の脳卒中リスクとの関連についてはデータが限られているので、全国規模の兵役検査データをつかってくわしくしらべてみたそうな。
1985-2013年にイスラエルで兵役前の健康検査を受けた16-19歳について、高血圧の有無およびその後の脳梗塞や脳出血をフォローして関連を解析した。
次のようになった。
・年齢中央値17.3、58%が男性の1900384人が対象となった。・43歳時点において、0.08%が脳卒中(84%が脳梗塞)になった。・このうち、思春期に高血圧症を指摘されていた5221人の0.35%が脳卒中になった。・過体重や糖尿病を考慮に入れると、思春期高血圧の脳卒中リスクは2.1-2.4倍だった。・脳梗塞に限定してもそのリスクは2.0倍だった。
思春期に高血圧を指摘された者は、若年成人期での脳卒中発症率がおよそ2倍だった、
というおはなし。
感想:
中学生のころから健康診断のたびに血圧が高いと言われつづけてきた。
やがて放置しておくことによる社会的不利益が無視できなくなってきたので、
「血圧を一時的におおきく下げる方法」を独自にあみだし健診を常にA判定でパスできるようになった。しかし問題の本質を解決できたわけではなかった。
若い高血圧はのちの脳出血の素とおもっていたけど、そうでもないんだな。
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