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2023年6月24日

病院での脳卒中の隠れた危機

2023  6月  スウェーデン


なんらかの理由で入院中の患者に発生した脳血管障害を、院内脳卒中と呼ぶ。

院内脳卒中は、すべての脳卒中の2.2-16.6%を占めるとされているが、

その原因として先行する侵襲的手技についての研究はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。



2010-2019年、スウェーデンのすべての脳卒中患者記録を対象に、院内脳卒中とその直前30日間の病院での処置に関するデータを抽出した。



次のことがわかった。

・231402例の脳卒中のうち5.4%12551例が入院中だった。

・院内脳卒中患者のうち,91.0%が脳梗塞、9.0%が脳出血だった。

・院内脳卒中患者の46.7%は、脳卒中発症前に少なくとも1回の侵襲的手術や手技を受けていた。

・13.5%1696例には心臓血管外科的手術が、4.5%560例には脳神経外科的手術が行われた。

・10.5%1319人の患者には、血液製剤の輸血、血液透析、中心静脈ライン挿入などの低侵襲的手技だけだった。


スウェーデンでは17件に1件の脳卒中が入院中に発生している。このうち約半数には先行してなんらかの侵襲的手術や手技が行われていた、


というおはなし。
院内脳卒中

院内脳卒中

院内脳卒中

院内脳卒中

感想:

院内脳卒中患者を例えると、中途入社の会社員かなとおもった。

はじめての病気で病院に担ぎ込まれた患者は新卒社員みたいなもので病院中でチヤホヤされる。

いっぽう院内脳卒中患者はすでに病院の養分になることが確定しているから扱いは雑。

早く追加の検査や手術、透析案件に至らないかと期待されている。


★読んで納得↓

脳外科医 竹田くん(ノンフィクション告発漫画、業界あるある過ぎると話題)

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