元2023 6月 日本
脳卒中患者の退院の際には、日常生活動作の能力に加えて、年齢、性別、家族構成、居住地域、社会リソースなどの要因が考慮される。
一人暮らしだった脳卒中患者が再び一人暮らしに復帰するための基準を社会的要因をふくめて日本人についてくわしくしらべてみたそうな。
2017-2020年木沢記念病院の脳卒中患者のうち、一人暮らしだった患者103人の記録を解析した。
社会的要因については次の各項目、
(1)入院時近親連絡先の不在、(2)近隣支援者の不在、(3)入院費の滞納、(4)生活保護が必要、(5)僻地住まいで介護サービスの調整が困難である、
の該当数をもってソーシャルスコア0-5点とした。
次のようになった。
・50人が一人暮らしに復帰し、53人が自宅復帰が叶わなかった。・ソーシャルスコア5点はいなかった。0、1、2、3、4点の患者の自宅復帰率は、それぞれ68.4、35.5、36.0、23.0、25.0%、だった。・ROC解析の結果、機能的自立度FIMスコアが91未満、ソーシャルスコア3以上だと一人暮らしへの復帰は困難と考えられた。
脳卒中発症前に一人暮らしだった患者がふたたび一人暮らしを始めるには、高い機能的自立度はもちろんのこと、社会的要因がおおきく関係していた、
というおはなし。
感想:
病気をして親兄弟のありがたみがよく分かったよ。
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