元2023 8月 中国
イチョウの葉の抽出物から作られるイチョウジテルペンラクトンメグルミン(GDLM)は、中国で脳梗塞治療に広く使用されている。
GDLMの有効成分には血液脳関門の維持、脳浮腫の軽減、代謝改善、抗酸化、抗炎症、抗アポトーシス、血管新生などさまざまな神経保護・修復作用が報告されているが、これらを確認できる十分に計画された臨床試験がなかった。
そこで、脳梗塞患者を対象にした多施設での二重盲検ランダム化比較試験を実行してみたそうな。
脳梗塞発症後48時間以内の患者3448人を対象とした。
試験は2016年2月1日から2018年5月1日まで中国の100施設で行われた。
患者はGDLMまたはプラセボを1日1回点滴静注する群に1:1の割合で無作為に割り付けられた。
治療薬は14日間継続された。
治療期間中、血栓溶解療法や血栓除去術の介入は許可されなかった。
90日目に障害度スコアmRSが0または1になった転帰良好患者の割合を比較した。
次のようになった。
・合計3448例の患者が無作為に割り付けられ、1725例がGDLM群に、1723例がプラセボ群に割り付けられた。・患者の年齢中央値は63歳であった。・90日目にmRSスコア0-1の割合は、GDLM群877例(50.8%)、プラセボ群759例(44.1%)であり、有意な差だった。・有害事象は2群間で同等だった。
脳梗塞患者へのGDLMのランダム化比較試験において、GDLMはプラセボと比較して90日目に良好な臨床転帰を達成した患者の割合があきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
イチョウ葉サプリメントの効果はホンモノってこと。
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