元2023 9月 イタリア
これまでの研究で、ビタミンEが心筋梗塞の発症率を減少させる効果があるのは、他の抗酸化物質がない状態でビタミンEを摂取した場合に限られることが示された。
しかしビタミンEが脳卒中発症率を低下させるかどうかは不明なので、メタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・データベースから、脳卒中に対するビタミンE補給の効果を評価した16のランダム化比較試験を厳選した。・ビタミンE投与量の範囲は33-800IUであった。・追跡期間は6ヵ月から9.4年であった。・対照群と比較して、ビタミンEを単独で投与した場合、脳梗塞よび脳出血の発症率は減少しなかった。・逆に、ビタミンEと他の抗酸化物質との併用は脳梗塞を減少させたが、脳出血は有意に増加した。
ビタミンEサプリメントの単独使用は脳卒中の減少とは関連しない。むしろ、ビタミンEと他の抗酸化物質の併用は脳梗塞を減少させるが、脳出血を増加させ、せっかくの有益な効果を打ち消してしまう。したがって、ビタミンEは脳卒中予防には推奨されない、
というおはなし。
感想:
イイ(E)だけに、よさそうなイメージあるけどそうでもないのね。