元2023 9月 イギリス
脳卒中は世界の死因の10%を占め、そのリスクの90%は高血圧、身体活動、喫煙、アルコール、抑うつなどに起因すると考えられている。
いっぽうで、パーソナリティが特定の疾患に影響することもわかっているので、
とくに「楽観性」と脳卒中との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2010年、脳卒中を発症していない50歳以上の参加者3703名から、性格アンケート Midlife Development Inventoryを用いてデータを得た。
その後6年間の脳卒中の発生との関連を解析した。
次のようになった。
・6年間の追跡で125件の脳卒中が発生した。・楽観性、開放性、誠実性が高いことは、未調整モデルにおいて脳卒中発症リスクの低下と関連していた。・社会人口統計学的因子および心臓代謝性疾患の既往歴で調整した後、楽観性との関連のみが有意であった。・楽観性の効果は、健康行動を調整した最終モデルでも有意なままであった。・身体活動の媒介効果は小さいが有意であった。
楽観性が高い性格は脳卒中リスクの低下とあきらかに関連していた。そのメカニズムはわかっていないが、身体活動によって部分的に媒介されていた、
というおはなし。
感想:
ちょっとまえに、
神経症傾向が強い人は、不安、怒り、悲しみ、恐怖などのネガティブな感情が強く脳卒中になりやすいって言ってた↓。
楽観性はその反対側ってことやね。