元2023 12月 中国
脳卒中と認知症は主要な神経疾患であり、そのリスクは相互に関連している。
「居住地周辺の緑地」がこれらの神経疾患の経過に及ぼす影響を調査した研究は現在のところないのでくわしくしらべてみたそうな。
UK Biobankのデータを利用した。
居住地周辺緑地への曝露は、参加者の住宅を囲む300mの範囲の全緑地面積の割合で測定した。
次のことがわかった。
・参加者422649人、追跡期間中央値12.5年で、8568人(2.0%)、5648人(1.3%)、621人(0.1%)がそれぞれ脳卒中、認知症、両疾患を発症した。・居住地周辺緑地が1四分位増加すると、ベースラインから脳卒中、認知症、死亡への移行、および脳卒中から合併症への移行のリスクが減少した。さらに、脳卒中または認知症から合併症への移行に対する居住地周辺緑地の保護効果は、脳卒中発症後1年以内と5年以上、認知症発症後2~3年の間に特に顕著であった。
居住地周辺の緑地が脳卒中や認知症のリスク減少に寄与し、特に発症後の早期段階でその保護効果が顕著であった。神経疾患予防における自然環境の役割の重要性が強調される、
というおはなし。
感想:
発症当時は都内に住んでいて、休日に近所の公園にゆくと人だらけで気分が悪くなった思い出がある。