元2023 12月 アメリカ
慢性期脳卒中の身体活動の低下は、日常生活に大きな影響を及ぼし、脳卒中再発リスクと死亡率を増加させるため、身体活動の改善は重要な介入ターゲットである。
そこで、高強度歩行介入(FAST)、歩数活動モニタリング介入(SAM)、または複合介入(FAST+SAM)での身体活動(1日の歩数)への効果をくわしくしらべてみたそうな。
4つの大学病院でのランダム化比較試験である。
参加者は21~85歳で、脳卒中後6ヵ月以上、介助なしで歩行できる。12週間(2~3回/週)FAST、SAM、FAST+SAMのいずれかにランダムに割り付けられた。
FASTトレーニングは、最大心拍数の70%~80%での歩行関連活動で構成され、SAMでは、歩行活動(1日の歩数)の目標設定とそのフィードバックが行われた。
介入前後での3群間の1日の歩数変化を比較した。
次のようになった。
・参加者は2016年7月18日から2021年11月16日まで登録された。・250人がランダム化され、89人がFASTに、81人がSAMに、80人がFAST+SAMに割り付けられた。・1日の歩数の変化は、SAM群が平均1542 およびFAST+SAM群が平均1307 の両方とも有意に増加したが、FAST群では平均406 であり有意な増加ではなかった。・死亡または重篤な有害事象はみられなかった。
慢性期脳卒中患者のうち、熟練コーチによる目標設定とそのフィードバックを伴う歩数モニタリング介入を完了した者のみが、身体活動(1日の歩数)のあきらかな改善を示した、
というおはなし。
感想:
目標も進捗フィードバックもなくただ頑張れと言われても活動的にはならない、ということ。
そう単純でもないみたい↓。