元2023 12月 オーストラリア
工業的な成分配合で生産されたいわゆる超加工食品(UPF)の摂取量はここ数十年で増加しているが、心血管の健康への長期的影響に関する知見は限られており、とくに性差データは乏しい。
そこで、女性の集団ベースの研究において、UPF摂取と脳卒中など心血管疾患(CVD)および高血圧との関連をくわしくしらべてみたそうな。
Australian Longitudinal Study on Women's Healthにおいて、50~55歳の女性を2001から2016年までフォローした。
NOVA分類を用いてUPFsを同定し、体重別の総食事摂取量に対するこれらの食品の寄与を推定した。
CVD(自己申告による脳卒中または心疾患)の発症と、高血圧、全死亡、2型糖尿病、肥満との関連を解析した。
次のようになった。
・10006人の女性(平均年齢52.5;平均UPFが食事摂取重量の26.6%)を対象とし、・15年間の追跡でCVD発症1038例(10.8%)、死亡471例(4.7%)、高血圧4204例(43.8%)を認めた。・UPF摂取量の5分位の、最も多い[食事総摂取重量の平均42.0%]群は、最も少ない[食事総摂取量の平均14.2%]群より高い高血圧発症率と関連していたが、CVDの発症や全死亡との関連は認められなかった。
女性において、超加工食品の摂取量の増加は高血圧の増加と関連していたが、脳卒中や心疾患とは関連していなかった、
というおはなし。
感想:
コンビニのたべものはほとんどそれ。
この論文での超加工食品の種類と割合↓。
レトルト食品 - 24.7%パッケージ入りパン - 24.6%乳製品ベースの飲料 - 18.2%朝食用シリアル - 5.7%加工肉 - 4.9%マーガリンおよびその他のスプレッド - 4.1%工業生産ポテトチップス - 3.8%加工ケーキ - 3.6%スナック - 3.5%アイスクリーム - 2.9%ビスケット - 2.8%菓子類 - 1.7%