元2023 9月 ブラジル
睡眠は、脳卒中後の神経リハビリテーションに重要な臨床的意味を持つ。
そこで、脳卒中患者の神経リハビリテーションに不可欠な因子としての睡眠(昼寝を含む)を系統的にくわしくしらべてみたそうな。
2022年1月までの関係する論文のうち、66件のタイトルと抄録をスクリーニングした後、49のフルテキストのレビューから 7件を対象とした。
データを抽出し、質とバイアスのリスクを評価した。
次のことがわかった。
・2件がランダム化比較試験で、5件は症例対照研究だった。・6件が運動統合および学習の睡眠依存の神経可塑性に関するものだった。・慢性期脳卒中についての研究が5件だった。・5つの研究が健常者と比較しており、90-120分の仮眠後の改善すなわち「オフライン効果」を報告していた。・1つの研究は睡眠の運動学習能力への寄与に否定的だった。
リハビリテーション後の90分以上の仮眠または昼寝介入が、運動統合を改善する可能性が示された。転帰を最大化するためには昼寝のほかに睡眠障害の治療も含まれるべきと考えられた、
というおはなし。
感想:
まいにち昼寝ができるくらいのこころと生活のゆとりが必要だよ。