元2024 4月 韓国
閉経後の女性は骨健康を保つためにカルシウム摂取がきわめて重要である。
しかし、カルシウムサプリメントによる摂取が脳卒中など心血管疾患リスクを高めることが報告されている。
そこで、日常の食事から摂取するカルシウムの量と心血管疾患リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
韓国国民健康栄養調査(KNHANES)のデータを用いて、閉経後女性における1日の食事性カルシウム摂取量と心血管疾患(CVD)リスクとの関連を解析した。
この研究は、自然閉経を迎えた45~70歳の女性12,348人を対象とした。
1日の食事からのカルシウム摂取量によって3群に分類した: 400mg未満、400~800mg、800mg以上である。
各群でCVD、脳卒中、狭心症、心筋梗塞のリスクを評価した。
さらに、閉経後の期間によるサブグループ解析を行った(閉経後10年未満 vs. 10年以上)。
年齢、閉経年齢、所得、都市部、教育、インスリン使用、肥満度、高血圧、糖尿病、脂質異常症、多量アルコール摂取、喫煙、運動、経口避妊薬使用、ホルモン療法使用を調整したロジスティック回帰分析を行った。
次のようになった。
・カルシウム摂取量は、全集団および閉経後10年未満のサブグループではCVDリスクと有意な関連を示さなかった。・しかし、閉経後10年超のサブグループでは、1日のカルシウム摂取量が800mgを超えると、すべてのCVDリスクが低下した。とくに脳卒中(OR、0.06;95%CI、0.01-0.42)のそれが顕著だった。
1日800mgを超える食事からのカルシウム摂取が、閉経後10年を超える女性の脳卒中リスクをあきらかに低下させることがわかった、
というおはなし。
感想;
けっこう重要な情報だとおもった。
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